地域文化としてのACPの推進
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#在宅医療・介護連携の課題の抽出
#切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制の構築推進
| 都道府県 | 北海道 北見市 |
|---|---|
| 人口規模 | 111,740 人 |
| 高齢者人口(65歳以上人口) | 38,549 人 |
| 高齢化率 | 34.5 % |
取組の背景
市では令和4年度から専門職に向けた「在宅医療・救急医療 連携セミナー」を開始し、本人の意思尊重を含めた、急変時とACPの一体的な取組を進めてきた。 一方で、ケアマネジャーへの調査の結果から、多くのケアマネジャーが「ACP」と「AD Advance Directive:事前指示)」を混同していることや、対象者本人が健康な時からACPを開始する「きっかけづくり」に難しさを感じていることを把握した。
取組の概要
ACPを看取り期の話とするのではなく、広義で「暮らしの意向」に関することであると置き換えて、医療・介護の全ての領域に関わることであるとして課題を整理した。 まず、在宅でのACPの開始ではなく、入院時に医療機関においてACPを開始するルール化を検討している。 医療機関でACPを完結させるのではなく、本人や家族との対話を進めるとともに、その経過を退院時看護サマリーなどに記載することで、退院後も在宅で継続した対話を行えるよう計画中である。 退院後のフォローは、退院時看護サマリーを基に、ケアマネジャーが月次でモニタリングを行う予定としている。
取組で苦労した点
ケアマネジャーを含め、医療・介護においてACPに関する理解に幅があり、終末期に関することとして誤解している場合もあるため、専門職に向けたACP研修も並行して実施している。
取組の効果
北見市における要介護者の入院は月あたり150人となっており、要介護者全員に対して一斉にACPを開始することは難しくても、入院契機のACP開始率を段階的に高めていくことで、多くの要介護者にACPを提供することを目標としている。
今後の方針
ACPを終末期に向けた準備の手段ではなく、心身の状態変化に伴うライフイベントとして、地域の文化として醸成していきたい。 入院を契機としたACP開始が、地域全体のルールとして根付くように取組を進める。