排泄ケア(コンチネンスケア)による在宅医療・介護連携の推進
#日常の療養支援の場面
#医師
#看護師
#地域住民への普及啓発
#地域の実情に応じて行う医療・介護関係者への支援
| 都道府県 | 石川県 小松市 |
|---|---|
| 人口規模 | 106,104 人 |
| 高齢者人口(65歳以上人口) | 30,577 人 |
| 高齢化率 | 28.8 % |
取組の背景
小松市では平成27年に在宅医療・介護連携推進事業に着手した。 平成30年頃に市の担当者が市民病院を見学している際に、医療において排尿自立支援を重視したケアを行っていることを発見した。 介護を主とする在宅においても、排泄ケアに関する課題はあったものの、排泄後の処理に関する課題意識に留まっていた。 市民病院での排泄ケアは、服薬や栄養の管理によって下痢になりにくい体調管理や、漏れを予防するためのオムツ選びなど、予防的なケアに焦点化されていた。
取組の概要
市民病院にて行われていた排泄ケアを介護と共有するために、市民病院の医師や看護師、大学の研究者を中心に市役所も交えた「小松市コンチネンスケア検討委員会」を立ち上げた。 介護職の意見は地域包括支援センターを通じて意見収集を行い、市役所が代弁する形で検討委員会での議論に加味した。 令和2年度から排泄に課題を抱える当事者への支援を行う、「コンチネンスパートナー」の養成講座を開始し、「排泄ケア相談・支援事業」を令和3年度から実施している。
取組で苦労した点
コンチネンスパートナー養成講座の内容は医療的観点が強く、修了者は多職種で構成されているものの、医療職が中心となっている。 研修受講後の活躍の場づくりやパートナー同士のネットワーク形成への支援が不足しており、十分な利活用に至っていない。 また、市民の認知度も低く、市の取組としての周知が十分でない。
取組の効果
市内の地域包括支援センターや病院、介護施設・事業所の様々な場所に研修を受講したコンチネンスパートナーを配置できるようになっている。
今後の方針
排泄の課題は、当事者の尊厳にかかわるものであるが、非常にプライベートなものであり、表面化しにくい。 しかし、適切なケアによって予防・改善できるものであり、今後も小松における重要テーマとして取り組んでいく。 コンチネンスパートナーのフォローアップ研修を実施し、活動継続者のネットワーク形成に注力する。 令和7年度から住民向けの排泄ケアに関する講座を実施しており、認知拡大とセルフケアの普及を推進する。