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島内に医療と介護のサービス拠点を整備し、急変時には本土の病院と連携体制を整備

2026.03.27
取組場面

#入退院支援の場面

#日常の療養支援の場面

#急変時の対応の場面

#看取りの場面

#認知症の対応

#感染症発生時の場面

#災害時対応

#過疎地域、中山間地域での取組

取組のキーパーソン

#医師

#看護師

取組の実施内容

#切れ目のない在宅医療と在宅介護の提供体制の構築推進

都道府県による支援状況
都道府県山口県 柳井市
人口規模29,683
高齢者人口(65歳以上人口)11,747
高齢化率39.6 %

取組の背景

平郡島では人口減少と医師不足が進む中、平郡診療所は令和3(2021)年度から非常勤体制へと移行。 県からの派遣医師は平郡島の管理者と医師不足で困る周防大島町立東和病院の総合診療医との兼務で、両勤務先同士は患者の行き来がなく、入退院調整で困難が生じることが多かった。

取組の概要

市の中核病院で、へき地医療拠点病院に在籍する医師が、診療所の管理者となって週2日来島。 入院先の病院に、日頃、受診している医師がいることで、診療所と急性期病院との連携がスムーズになり、退院後に島に戻る高齢者が増えている。 医療資源の不足は、オンライン診療やオンライン服薬指導などICTを 活用し補う。 急変時については、急患対応チャートを平郡島西地区で地区社会福祉協議会(社協)が主体となって作成。 島民は、急患対応チャートに沿って借り上げ船での搬送の必要性を判断し、搬送を依頼する仕組みができている。 介護サービスの事業所としては、平郡デイサービスセンター(地域密着型通所介護)が診療所に隣接しており、医療と介護の拠点となっている。

取組で苦労した点

令和3年度から医師が常勤から非常勤となったことから、悪天候時のフェリー欠航時に医師の対面診療が行えないことが想定されたため、その年にオンライン診療の試行を行う。 令和4年度には医師が新型コロナ感染症に感染した際に、療養先からオンライン診療を実施することができた。 オンライン診療の導入により医師が島に来ることがなくなるのではないかとの不安を抱いた島民もいるが、医療提供体制を継続していく上で、対面診療とオンライン診療を組み合わせることにより持続的な医療提供体制が確立できるよう取組を進めている。

取組の効果

住民主体の急患への対応が明示されたことで、孤独死ゼロを継続している。 住民同士の見守りと急変時の通報・搬送対応が機能していると考えられる。 日常の療養支援、急変時の対応、入退院支援の連携が安定してきたことで、在宅酸素を導入して島に戻った患者の事例も見られ、退院後の島への在宅復帰率があがっている。 また、柳井市が配布した『人生会議ノート』が、自分の将来を考えるきっかけとなり、「島で最期まで暮らしたい」「島で亡くなりたい」というニーズが顕在化しつつある(今までは島での看取りを諦めており、選択肢がそもそもなかった)。

今後の方針

元々薬局の空白地帯であることから、薬も課題となっている。院内処方から院外処方へと変更するため、島外の薬局との間でオンラインによる服薬指導を実施し、薬を薬局から患者宅に直接配送できるよう準備をすすめているところである。 また、これまでのオンライン診療への取組やこれから実施するオンライン服薬指導を重ねていくことにより、島民にもITCを活用した医療体制に慣れていただき、島のニーズに合ったITCを組み合わせた医療モデルの取組を行っていく。

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